Seeds of Time
Wind of Light
山口大学医学部附属病院 C棟外来診療棟
1F外来エントランス 天井
《ときをつなぐたね|Seeds of Time 》2025
ワーロンシート、塗料、ワイヤー、ステンレス
世界には、植物の数だけ多様な種がある。
種はプロペラのように飛んだり、動物の毛や人の衣服を介して新天地をめざし、生命の源となり未来へ記憶をつなげている。その循環の中に私たちも存在している。
本作は、「桐の種」をメインとして、作家自身が切り出した世界中の種子や木の実のフォルムが集まって螺旋を描き、小さな種が秘める大きな生きる力と、生命の不思議や希望を表現している。その全てが一体となり、大きなエネルギーが時空を巡りながら、再生と循環を象徴する。
小さな種たちは、生命の力をぎゅっと抱え、風に乗り、光にふれて芽吹き、種を残して大地へと還る。
その循環は、過去と未来、個と全体、生命と記憶をつなげていく。
自然の営みに耳をすませ、光や風、私たち、一つひとつの小さな存在が、時を越え世界をつなげていることを感じてほしい。
本作が、この場所へ常に新鮮なエネルギーをもたらし、ダイナミックな「動き」や「光」に満ちた空間を創り出すことを願っている。
山口大学医学部附属病院 C棟外来診療棟
1F外来エントランス カーテンウォール
《ひかりひらくかぜ | Wind of Light 》2025
ガラスフィルムシートに印刷
桐は、古くから縁起の良い木とされ、家具などの材料としてもよく使われている。成長が早い木で、大きな葉を広げながら、幹は真っ直ぐに空へと伸びていく。わずか1年でおよそ3メートルも高くなることがあり、その力強い成長は、米粒よりも小さな種の姿から想像もできないほどで、自然の持つ内なるエネルギーに驚かされる。本作は、そんな桐の種をモチーフにした作品。小さな種が持つ無限の可能性を表現した。
桐の実の中にはフリルのような翼がついた小さな種子が、たくさん詰まっている。果実の先が割れると、風がその隙間に吹き込み、花びらのような種が空中に舞い上がる。太陽の光を受けてきらめきながら新しい世界へと飛び出す姿は、未来をひらく予感、希望を示している。
朝から夜、春から冬へと変化する時間や季節の移ろいの中で、作品がこの場所に、常に変化する新鮮な光と生命感あふれるエネルギーを吹き込んでくれるよう願っている。
アートディレクション:アートプレイス株式会社
撮影:表恒匡
Art direction by ArtPlace Inc.
Photographs by OMOTE Nobutada

《ときをつなぐたね|Seeds of Time 》2025
撮影|表恒匡

《ときをつなぐたね|Seeds of Time 》2025
撮影|表恒匡

《ときをつなぐたね|Seeds of Time 》2025
撮影|表恒匡

《ときをつなぐたね|Seeds of Time 》2025
撮影|表恒匡

《ときをつなぐたね|Seeds of Time 》2025 (手前)
《ひかりひらくかぜ|Wind of Light 》2025 (奥)
撮影|表恒匡

《ひかりひらくかぜ|Wind of Light 》2025
撮影|表恒匡

《ひかりひらくかぜ|Wind of Light 》2025
撮影|表恒匡